2009年9月27日日曜日

最初で最後の「山本彩香」訪問記。(その4)

山本彩香訪問記の続き(最終回)です。



ここで素敵なお裾分け。
隣で食べていたご夫婦から
コースメニューにはない「てびち」を分けていただきました。
(僕を挟んで向こう隣のお二人にも)

お話をきくと、2日連続で来ているので
同じメニューにならないようにと、
山本彩香さんが提案してくださったとのこと。

食べきれないので・・・とおっしゃってくださいましたが、
物欲しそうにしてたのではないか?>オレ と申し訳なし、です。
もっちもちしたてびち。ゼラチン!
おいしいおだしで煮たてびち。至福でした。ごちそうさまです。



コースも終盤。怒濤の流れ。

・どぅるわかしー
天ぷらにした「うりずん」のどぅる天が有名だけど、
これすげえ。超複雑な味で甘いの。

・ラフテーの味噌あんかけ。
付け合わせの昆布もうまうま。

・ゴーヤーの白和え。
甘さとさっぱりとの絶妙なバランス。

・ソーメンタシヤー
そうめんチャンプルーと呼ぶほうがポピュラー?
(豆腐が入るものを「ちゃんぷるー」と呼ぶのが正しいと:From『てぃーあんだ』)

島らっきょうがごろごろ入って、よいアクセントになります。
お酒がすすむ。

・じーまーみ豆腐
ピーナツでつくる豆腐。ふるふる感がたまらない。

そして、感動の一皿。
・豚飯(とんふぁん)
奄美大島の料理「鶏飯(けいはん)」
(『ちりとてちん』にも出てきた)の豚バージョン。

豚肉などの混ぜご飯に、おだしを注いで食べます。
・・このダシに一撃でやられてしまいました。。

普段づかいの沖縄料理(?)には
化学調味料がっつり使ってしまいがちですが、
この丁寧にとられたかつおダシは、ごくごく飲めるものでした。
(実際に何度も注ぎ足して飲み干しました)

いよいよデザート。
・タピオカのマンゴーソースがけ
ごろごろのタピオカ。
マンゴーは甘すぎず、あっさりめ。

かなりの満足感。
そして不思議なことに、飲み過ぎない。
一品ずつ、ゆっくり食べるよろこび。

具材から調理方法まで沖縄づくしなのに、
まるで初めて出会うような料理の数々。
これが最後なんて残念です。

最後はさんぴん茶。
香りがとても良く、家で煎れるものとは全然違うのにびっくり。
「何が違うんですか?」
「値段が違うんです。100グラム1000円のもの」

うわーそうですか。
お茶って味が値段に直結するのかー。


最後は山本彩香さんとも記念撮影もして
おみやげをいただいたりして、お店を出ました。

こんなお店がなくなってしまうのは・・・と
ノスタルジーに包まれそうになりましたが、嬉しいことに!

10月以降にランチだけの営業で、
再開することになるそうです。

夜のこのメニューは食べられませんが、
(お店も改装してしまうので、雰囲気も変わるかもしれませんが)
この系譜というか、すばらしい料理の流れは
今後も味わうことができそうです。

(おわり)

2009年9月6日日曜日

最初で最後の「山本彩香」訪問記。(その3)

山本彩香訪問記の続きです。



続いて出てきたのがオードブル的なもの。
・ゴーヤーの天ぷら
・みぬだる(豚の蒸したのの黒ごまあん乗せ)
・沖縄かまぼこ
・たーんむ(田芋)の素揚げして甘辛くしたの
これらがひとつのお盆のような
容器に乗せられて出てきました。
(残念ながら写真なし。)

どれもすばらしいですが、特に
ターンムとゴーヤーがおいしかった!

ターンムは昔から苦手だったのですが、
(茹でるときのにおいが・・・)
甘くて素朴で、大学いもを
うんとうんと上品にしたようなおいしさ。

ゴーヤーは、わたや種は取り除かず
そのまま輪切りにしたてんぷら。
これが苦くてうまかった!ますますビールが進みます。


次はゆしどうふ。
あっさりスープに
ふるふるに浮かぶ豆腐。
アーサと山芋の混ぜたものに、梅が乗っています。


まくぶ(白身の魚)の刺身。酢みそでいただきます。
「沖縄はわさびの文化がないので・・・」
と説明をしていただきました。
そうだよなあ。うちの父はしょう油+米酢で食べてたもの。
酢みそとからめてウマイ!

まくぶは初めて食べた(と思う)のですが、
上品あっさりでうまいです。


アグー豚のスーチキー(塩漬け)
豚の塩漬けです。
きりりとした塩味に豚の脂身の甘さ!


そしてこの頃にはオリオンを飲み干し泡盛へ。
「春雨」@宮里酒造所。
ロックで氷を溶かしながら少しずついただきます。
以前「春雨カリー」は飲んだことがあったのですが、
舌を流れるときのまろやかさが違います。うまいうまーい!


入店時の緊張感がほぐれて
だんだんといい心持ちに。


(つづく)

最初で最後の「山本彩香」訪問記。(その2)

山本彩香訪問記の続きです。



住宅街の角、このようなたたずまい。
ブーゲンビリアが沖縄らしさを感じさせます。

重い荷物をなんとか隅に置かせてもらい(もうしわけないです)、
カウンターへ着席。

さっそく料理へ。

豆腐よう(赤い麹がきれい)と
ゴーヤーしりしりー。
自家製の豆腐ようは、
ここ数年は、新宿伊勢丹の「大沖縄展」で
手に入れることができましたから
その(抜群の)おいしさは知っていましたが、
お店で食べるとほんとうに素晴らしい!

そして隣の緑色の飲みもの。
「しりしりー」?
野菜や果物をすり下ろす様子が
そのまま名詞になったものなんじゃないかなと。
ゴーヤーだけじゃなくリンゴなども入っているようです。
さっぱり苦くて食欲を刺激します。うまい!

ちょっとしりしりーとかぶる気がしましたが、
まずはオリオン!ちびちびとやっていきます。


(つづく)