2012年12月2日日曜日

【読書メーター】2012年11月

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2769ページ
ナイス数:61ナイス

河よりも長くゆるやかに (小学館文庫)河よりも長くゆるやかに (小学館文庫)感想
勉強よりもスポーツが得意なちょっとワルな男の子。というモテる男子像を描かせたら、吉田秋生は天下一品だなあ。扱うテーマはまったく青春ドラマなんだけど、年の微妙に離れた姉ちゃんに対する負い目がトシを大人びさせている。今では姉弟で家庭の事情を共有できているところに、温かさを感じる。
読了日:11月24日 著者:吉田 秋生
風雲児たち (5) (SPコミックス)風雲児たち (5) (SPコミックス)感想
解体新書がついに発行。平賀源内大活躍。おそらく「蘭学事始」をなぞって描かれていると思うのだけど、杉田玄白が源内らと交流があったことは、作者の想像力を掻き立てたろうね。
読了日:11月24日 著者:みなもと 太郎
ぼおるぺん古事記 (二): 地の巻ぼおるぺん古事記 (二): 地の巻感想
出雲大社につながった。オオクニヌシは、最後社を立てて自分が住んだのだよね。収め方としてはしたたかだったような気もする。スセリビメは原始ツンデレキャラ?
読了日:11月18日 著者:こうの 史代
風雲児たち (4) (SPコミックス)風雲児たち (4) (SPコミックス)感想
前野良沢と杉田玄白の掛け合いが好き。また平賀源内が多才過ぎてすごいね。林子平「お前の目的感は低いっ」かっこいい。
読了日:11月11日 著者:みなもと 太郎
日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典感想
「平安時代の男の夢」を極めた道長の欲望はとてもシンプル。現代のパワープレイ(政治力)と変わらないし、かたや兼好は「身近な人の心配事をとってあげて正しく生きてりゃそれでOK」って対称的。おもしろいな。絵のデフォルメも相まって身近感すごい。
読了日:11月11日 著者:蛇蔵,海野 凪子
ぼおるぺん 古事記 一ぼおるぺん 古事記 一感想
文章は原文ママにボールペン絵で物語を紡いでいくのだけど、その補い加減でちゃんと作者のマンガになってて見事。オホゲツヒメの五穀豊穣、雲間から落ちていく姿が美しい。それにしてもスサノヲノミコトはらんぼうもの。バツが悪すぎ(笑)
読了日:11月11日 著者:こうの 史代
ギャラリーフェイク(1): 1 (BC)ギャラリーフェイク(1): 1 (BC)感想
ジャパンマネーが謳歌する時代(20年で遠くなりにけりだ)。豊かさで世界につながった日本が、自分たちの誇れるものと、劣るものとをおりまぜて「世界標準」を知る。その楽しさを感じた時代だったのだろうな。サラが男目線でかわいすぎるね。
読了日:11月11日 著者:細野 不二彦
プロがこっそり教えるウェブ制作術 改訂第2版プロがこっそり教えるウェブ制作術 改訂第2版感想
2006年1月発行。広く浅く網羅しているけれども、画像作成やコーディングとか技術面のウェイトが大きい印象。個人でサイトを始めるときとか参考になるかな。でも全部をやるのは大変だ。
読了日:11月11日 著者:小笠原 たけし
11人いる! (小学館文庫)11人いる! (小学館文庫)感想
男に憧れるフロルを含めて、女性作家が書く男(少年)は、男よりも男らしい(これは宝塚なんかも一緒だけど。) 登場人物たちにこれほどに自分の考えをしっかりと持たれると、男たちは弱音なんか吐いちゃいられないね。/続編はやや駆け足な印象。
読了日:11月4日 著者:萩尾 望都
百物語 (新潮文庫)百物語 (新潮文庫)感想
武家の親子の会話は、礼儀作法がうつくしい。「あの時縫っておられた帷子は/たしか花色の敷松葉模様でございましたね。」
読了日:11月4日 著者:杉浦 日向子

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